日本酒をすでに好きな方なら、獺祭(だっさい)を知らない方はいないでしょう。日本酒が好きな人が周りにいるだけだという方も、すでにその存在を知っているかもしれません。何にも日本酒のことを知らない方でさえ、知っているかも。

そのくらい、今日本で最も有名な日本酒が、山口県の旭酒造さんが醸す獺祭です。

このページではまず、獺祭について知るべきトリビアを7つまとめます。その後、私もいくつかと獺祭のお酒を飲みくらべてみたので、獺祭の中から個人的におすすめの商品を3つ紹介します。最後に、本当に多様に発売されている獺祭関連商品をご紹介します。後半だけ読みたいという方は、目次から飛んでください!

このページの目次

1. 「獺祭」と検索される数、なんと毎月13.5万回!

獺祭の人気は、その圧倒的な検索数を見れば明らかです。

Googleキーワードプランナーのデータによると「獺祭」というキーワードでの月間検索数は135,000回あります。13万回超えです。例えば、他に人気の日本酒として挙げられる「八海山」なら22,200回。「十四代」なら14,800回。「越乃寒梅 」や「久保田」だと、獺祭の10分の1以下の12,100回です。

検索数が多いということは、通だけでなく、初心者までが「獺祭ってどんなお酒だろう?」と気にかけているということなのではないかと思います。それだけ、あちこちで名前を耳にするお酒が獺祭なのです!

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2. どんな水でも絶対に見極められる、酒職人社長

獺祭を製造する旭酒造の社長・桜井さんは、テレビ番組の『ほこたて』に出演経験があります。

その際、桜井社長は「どんな水でも絶対に見極める酒職人」として登場し、「絶対に水道水だと気付かれない浄水器」と対戦しました。そして、見事に浄水器の水を言い当てたのです!

この番組で取り上げられたことが、獺祭の認知度を広く一般層にまで普及させ、さらには獺祭の品薄を招き、旭酒造が品薄を謝罪するまでの騒動になりました。

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3. 1台で家が買えるハイテクマシン

獺祭の製造過程では、最新の設備と人の手による丁寧な手入れがどちらも加えられています。

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そして、一部製品に使われていて有名なのが、家が1軒買えるという遠心分離機です。

このハイテクマシンは、日本酒の生産過程において、上槽といわれる時に使われるもの。詳しくは『日本酒度と酸度を理解したら、お酒が楽しくなってきた!』で説明したので、そちらも見ていただきたいのですが、要するにもろみ(発酵してドロドロになったお米)から液体のお酒を搾り取る工程です。

通常は、もろみに圧力をかけて行われるのですが、この遠心分離機を使えば圧力をかけることなくお酒を絞れるので、香りやふくらみといった吟醸酒の良さを壊さないままの日本酒ができるのだそう。

遠心分離機や、その他製造工程に関しては、次の動画ですごくよく紹介されています。

YouTubeで探したところ、英語話者向けのこの動画が最も分かりやすかった・・・日本のYouTuberさん頑張って!

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4. プレミア価格・・・だけど定価は良心的

Amazonを始めとする一部のオンライン通販サイトでは現在、獺祭を定価でゲットすることが難しくなっています。

需要と供給のバランスが崩れていることがその原因で、もう少し詳しく言えば獺祭の原材料となる山田錦の供給量が不足していることが主な理由となっているようです。

例えば、最も普段飲みしやすい価格帯の『獺祭 純米大吟醸50』の1,800㎖(1升瓶)は、Amazonでは7,000円近いプレミア価格で販売されています(2016年1月調査時点)

本当は、50なら1,800㎖で3,078円だから、純米大吟醸としては決して高くない、コストパフォーマンスにも優れたお酒なのですけどね!

旭酒造さん、ウェブサイトで「真に美味しい酒は、誰が飲んでも美味しいモノです。旭酒造は真に美味しい酒を目指します」と書かれています。今、旭酒造さんの獺祭は”真に美味しい酒”として”誰もが飲みたい”と思うような質に達しているように思います。あとは誰もが飲めるように”供給するだけ”ですね!生産、ファイトです!

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5. 最高級酒が飲みたければ、獺祭バーへGo!

プレミア価格の獺祭をグラスで程よく飲みたいという方に朗報です。

東京スクエアガーデンにある『獺祭Bar』は、獺祭直営ストアを併設する獺祭専門の日本酒バー。ここでは、2,100円の『三種おためし』や3,100円で『五種おためし』というセットが提供されています。

三種の方には『磨き二割三分 Dassai 23』『磨き三割九分 Dassai 39』『本日のお試し一杯』が、五種の方にはそれに加えて『本日の発泡酒』と、獺祭の最高級品『磨きその先へ』が含まれています。

『磨きその先へ』は720㎖の4合瓶で通常32,400円する超高級品。そう考えると、特に獺祭初心者にとってはこの五種おためしは非常にお得感がありますよ!

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6. 安倍首相お気に入りのお酒

獺祭は、安倍首相によるトップセールスも度々話題になります。

2013年10月にはロシアのプーチン大統領に、2014年4月にはオバマ大統領に、それぞれ獺祭がプレゼントされています。

というのも、安倍首相は山口県の衆議院議員として正解デビューを果たしているんですね。そもそも、安倍首相にとっては何世代も前にあたる明治の頃から、安倍首相の家系はこの山口県を地盤とした政治家さんだったそう。

同郷の絆は強いですね。

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7. データを活用した酒造り分析

獺祭の製造元、旭酒造の桜井社長は、カンブリア宮殿で特集されるほど注目を集める社長さんです。

34歳で酒蔵を継いだ桜井社長は、当時は県内でも決して上位ではなかった旭酒造を、純米大吟醸に専念しつつ価格を抑えるなど様々な策によって徐々に成長させ、国内トップの酒蔵に育て上げました。

また、普通は杜氏さんを中心に作る日本酒を、杜氏さんが辞めてしまったのをきっかけにして杜氏さんなしの製造システムに変えてしまい、その際にお酒造りの過程をデータ分析して社員にも作れるようノウハウ化してしまったそうです。

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旭酒造さんのウェブサイトが、凄い!

ここまで、獺祭の魅力をなるべく漏れるところなくお伝えしてきたつもりですが、獺祭の魅力を知るには旭酒造さんのウェブサイトを見ていただくのが1番だったりします。

なぜって、旭酒造のウェブサイトには彼らの獺祭作りに対する執念が非常に細かく、情熱的に記載されているからです。こんなに「うわ、この商品を試してみたい」と思うようなサイトは、日本酒に限らずなかなか見かけません。とにかく直球で、愛に溢れています。

獺祭ができるまで』というページでは、獺祭を作る過程のこだわりが非常に細かく表現されています。『獺祭磨き二割三分物語』には、今や主力商品となった磨き二割三分ができるまでのドラマについて、桜井社長や社員の方々の当時の様子が振り返られていて、とっても読み応えがあります。

獺祭に興味がある方にはぜひ一度、公式サイトの方もご覧になっていただきたいです!

獺祭にも、色んな種類がある!

ここまでで色々と、獺祭について理解が進んできたかと思います。こうなるとそろそろ飲んでみたい!気持ちになってきますよね!

で、獺祭を探しに酒屋さんに行くと(もしくはネットで探すと)そこからまた迷うと思うんです。なぜって、同じ獺祭にもいろいろな種類があるからなんです!しかもその殆どが、特定名称酒中最高ランクの純米大吟醸クラス!

ということでここからは、僕が実際に飲んでみておすすめする獺祭を、順番にご紹介したいと思います。

おすすめの獺祭No.1 『三割九分』

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まず自分が1番好きなのは、『三割九分』です。これは、獺祭の定番商品の中で真ん中のランクに位置するお酒です。

三割九分の意味は、精米歩合が39%だということ。精米歩合について詳しくは『精米歩合とは何?精米歩合ひと桁の磨きまくり日本酒5銘柄まとめ!』をご覧頂きたいのですが、ここでは「非常に沢山お米を削って造られるお酒」と説明しておきます。

ただし、更に上のランクに位置する『二割三分(精米歩合23%)』よりは削っていないのがこのお酒。僕にとっては、香りや飲んだ時のスッキリ感がちょうどよく、最後まで飲み飽きずにグラスを空けることが出来る最高のお酒です。後述の二割三分と比較すると甘さ控えめなので、料理にも合わせやすいんじゃないかなという印象。以前おつまみとして合わせて食べた魚の燻製との相性も抜群でした!

ちなみに、三割九分のボトルの頭には、ゴールドの被せ物がしてあります。ゴージャスで、人にあげても喜ばれる品でしょう。

おすすめの獺祭No.2 『二割三分』

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次に紹介しておきたいのが、二割三分です。こちらは次に紹介する50と迷ったのですが、正直「人にオススメしたりプレゼントするなら、二割三分かな」という感覚で選びました。

二割三分は、獺祭の定番商品の中では最高級ランク。それ故価格も高く、四合瓶で5000円します。

しかし、高いなりの理由があって、前述の説明の通り精米歩合23%までお米を削りに削っていて、非常に手間を掛けて作られたお酒です。23%と言われてもピンとこないですかね?どのくらい小さいかをお見せしたくて動画を撮ってきたので、15秒だけお付き合いください!

50%くらいまではまだお米っぽさがありますが、23%ともなるともう、おもちゃのビーズかラムネ菓子かな?と見紛うような小ささです。

味は格別の香りと甘さが魅力的です。なにかあったときのご褒美の1杯としては最高です!特別なディナーのはじめに空けるのも、とても良いチョイスだと思います。ただ、ずっと飲み続けられるかというと、ちょっと厳しいところがあります。

おすすめの獺祭No.3 『50』

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みっつめに紹介するのが、『50』です。ここまでくればもうわかりますよね、50は、精米歩合50%の意味です。50%だって立派な純米大吟醸クラス。普通の日本酒に比べたら、十分良い等級のお酒なんです。

50の魅力は、そのコスパ。四合瓶で1500円なので、普段飲む日本酒としても全然問題なくいただけます。その価格の割に三割九分に引けを取らない味だし、何より三割九分より香りが抑えめなのでよりながく、ずっと飲んでいても飽きない感じがします。

ただし、特別感はないので、人にプレゼントする用途であれば50を選択することはありません。日本酒が高い、ここカナダであれば話は別ですが(苦笑)

獺祭関連商品を、色々試してみた

ひとくちに「獺祭」と言っても、色んな獺祭があることがわかって頂けたかと思うのですが、実は獺祭なのに日本酒じゃない獺祭もあるんです。いくつか試してみたので、ご紹介したいと思います。

獺祭酒ケーキ

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獺祭のケーキというのも販売されています。これはかなり、納得の美味しさです。よくパウンドケーキで洋酒が入っているのがありますが、ああいうのの日本酒版です。品のいい獺祭の味が良く染み込んでいて、噛むほどじゅわーっと広がるので、日本酒好きで甘党であれば是非一度食べてみていただきたい。

サイズもほどほどに大きいので、4人家族で2回食べられるくらいは十分あります。

獺祭生チョコレート

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バレンタインデーの季節になると、獺祭のチョコレートも登場します。これが毎年かなりの人気で、早い段階で購入しないと売り切れてしまいがちなので、興味がある方はいち早く情報をキャッチしてください。

チョコレートとしてどのジャンルかというと、やっぱりウイスキーボンボンのジャンルに入るのかと思いますが、ウイスキーボンボンみたいに強烈でなくて優しく、舌の上でとろける生チョコと相まってかなり美味しいです。

とろける時に、酒粕ならではの旨味、まろみがあるから、余計に品が良くて美味しく感じるのかもしれません。バレンタインデーのギフトと言わず、自分で食べてみてください!

獺祭煎餅

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獺祭煎餅は、獺祭を作る過程で生まれた酒粕をお煎餅にしたという代物。塩せんべいです。

サクサク感とよーく咀嚼した時に感じる風味の奥深さに「きっと獺祭の酒粕を使っているからこんな味なんだろうな〜」なんて感じるのですが、多分気のせいです(笑)美味しいのは間違いないです。ただ、獺祭だから美味しいのか、なんなのか、よくわかりません。

多分こういうのは、お客様が来た時のお茶菓子として出すと凄く喜ばれるし、話も盛り上がるので良いんだと思います。自分用ではないかな。

獺祭ぷっちょ

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先日帰省した時にコンビニで見かけたのが、コチラの獺祭ぷっちょ。見かけて即購入、うまさけアカウントでTweetしたところ、凄い反響でした。

味はまあまあ。そもそもぷっちょって、あのグミが美味しいものだとおもうんですけど、あのグミ部分が獺祭の酒粕になっているのがこの商品なんですよね。面白いチャレンジだったと思うのですが、子供舌の僕には普通のぷっちょのほうが美味しく感じました。

まとめ

正直獺祭って、その製法やマーケティングもあって結構賛否両論あるお酒なんですけど、間違いなく今の日本酒ブームを牽引しているお酒のひとつです。

色々調べるほどに、獺祭スゲーなーって思っちゃいます。また飲みたくなってきた!

参考:
獺祭の蔵元|旭酒造株式会社
杜氏制を廃止! 日本酒業界の風雲児「獺祭」桜井社長の「逆境経営」とその真意 | ダ・ヴィンチニュース
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