精米歩合とはお米をどれだけ磨いて造られたお酒なのかということを説明したデータです。

この精米歩合は、0%から100%で表現され、基本的には数が小さい方が良いお酒になるのですが、一方で必ずしも数字が小さければ小さい方が良いということでもなく、どのくらいの精米歩合の日本酒が好きかは、造る人や飲む人の味覚によって分かれます。

このページではまず、精米歩合についてご説明し、後半では精米歩合が極端に低いお酒のランキングをご紹介します。

「ええっ、そんなにお米を削っちゃうの!?」というようなお酒もあるので、「精米歩合の意味はもうわかってるよー」という方は後半に飛ばしてください!

精米歩合とは?

精米歩合とは、お酒の原料になるお米を磨いた(削った)後に残っている部分の大きさを表す数値です。お米を、玄米の状態から40%磨けば、精米歩合は60%になります。お米を57%磨けば、精米歩合は43%になります。

私なんかは最初はよく、精米歩合が「削った方」だったか「残った方」だったか混乱してしまったのですが、精米歩合別に削られたお米の大きさを画像・映像で見たときからそれが強く印象に残り、忘れなくなりました。

これは、私が撮影した獺祭の精米歩合100%(削る前)、精米歩合50%、精米歩合39%、精米歩合23%のお米の見本です。精米歩合が低いほど、残ったお米は小さくなり、精米歩合が高いと、残ったお米は大きくなりますね。

精米歩合が低いお酒が高級酒?

ここで問題。手間暇をかけてたくさんお米を削って、削る分だけ大量のお米を使ってできた、残った部分が小さいお米と、残った部分が大きいお米、どちらが高いお酒になるでしょうか?

答えは当然、たくさん削って小さくなった方のお米で出来たお酒です(同じブランド・同じお米・同じ製造工程で比較した場合、基本的には)

特に『吟醸酒とは?純米酒とは?ややこしい”特定名称酒”を徹底解説!』で見てきた通り、日本酒は精米歩合70%を下回ると「特定名称酒」を名乗ることができ、60%以下で「吟醸酒」50%以下で「大吟醸酒」を名乗ることができるので、少なくとも50%の精米歩合までは磨けば磨くほど値段が上がるのが一般的です。

ただし、精米歩合が低ければ低いほど美味しいかというとそうではなく、精米歩合が高めのお酒の方が好きという人も多くいます。

精米歩合とお酒の美味しさは、必ずしもリンクしない!

そもそもなぜお米を磨くのかというと、こちらは『日本酒の作り方!全11工程でお米からお酒までを逆再生!』でもご説明しましたが、要は出来上がるお酒から雑味をなくすために、お米を磨きます。

お酒を造る際に最も重要となるお米の成分は、極端に言えばお米の中心部分に集中しているデンプン質のみで、それ以外のお米の外側に含まれるタンパク質などは、お酒にとっては雑味になりかねないものだとされています。

そのため、蔵は普通よりも多くの労力と大量のお米を費やしてでも、お米をたくさん磨いた雑味の少ないお酒を造るわけですが、一方で人間の味覚は人それぞれですので、必ずしもみんなが、すっきりしたお酒を好むというわけではないのです。

元も子もない話ですが、こういった理由で精米歩合とお酒の美味しさは、必ずしもリンクしないと言えるのです。

精米歩合が低い、磨きに磨き抜いた日本酒ランキング

「精米歩合と美味しさはリンクしないんだぜ(ドヤァ)」とか言った直後の舌の根も乾かぬうちに申し訳ない感じなんですが、でもやっぱり精米歩合がめちゃくちゃ低いお酒ってどんなのがあるんだろうか?と気になっちゃいまして、調べてみたので、それをご紹介しようというのがこのページの真の目的だったりします。

なので、ここからは精米歩合の低いお酒ランキングTOP5です。

有名な『獺祭 二割三分』の精米歩合23%は、ここではちょっと磨きが足りなすぎます(笑)

『風の森 ALPHA TYPE4』や『写楽 播州山田錦 22』の精米歩合22%も、まだ物足りない!『越の鶴 壱醸 21』の21%も、『梵 磨き二割 団 究極の純米大吟醸』の20%も、有名だし紹介するまでもないでしょう!

今回は、精米歩合が2桁を切る、9%のお酒から精米歩合が低い方へと、合計5銘柄を順番にご紹介します!

※「精米歩合○%」と低い方から順番に検索して、引っかかったものをまとめています。このほかにもオンラインに情報のないお酒であれば、もっとあるかもしれませんので、お手数ですがTwitter等で教えて頂けましたら本ページを更新させていただきます。

No.5 亀の甲 純米大吟醸 寿亀神韻 / 田中酒造場

オールアバウトで日本酒・焼酎ガイドの友田さんがレポートしているところによると、兵庫県の田中酒造場さんが出している『亀の甲 純米大吟醸 寿亀神韻』は、精米歩合がなんと9%だそうです。

友田さんによると、

削りすぎは、薄っぺらな味になるのでは?と思いきや、これが、しっかりと旨味のあるとてもバランスのいい味わいに仕上がっている。

引用:精米歩合9%!姫路田中酒造場「亀甲神韻」 [日本酒] All About

だそうです。使用しているお米は、明治から昭和にかけて代表的なお米の品種として名を馳せ、その後一時使われなくなるも、今再度、酒造好適米として見直されている亀の尾です。

No.4 伯楽星 残響 / 新澤酒造店

NOMOOOの記事によると、2013年まで精米歩合が9%だった新澤酒造店さんの『伯楽星 残響』が、現在は8%に進化しており、プレミア価格がついているそうです。

NOMOOOライターのまいんさん曰く、

桃のような香りの「美しい水」。雑味が一切ないのに、米の旨みは十分に感じられ、一杯飲めば満足してしまうようなパワーがあります。

引用:宮城県の新澤醸造店が造る日本酒の芸術品「残響」の魅力 | NOMOOO(ノモー)

だそう。「桃のような香りの水」って、桃の天然水みたいですね(ナンデヤネン)

でも、そんなに削っても旨みが感じられるだなんて、どうなってるんでしょう!すごい。

No.3 来福 純米大吟醸 超精米 / 来福酒造

『来福 純米大吟醸 超精米』は、茨城県の来福酒造さんによって造られる、同じく精米歩合8%のお酒。

地元の酒米であるひたち錦を使い、「火入れ」「生」の2種類が販売されているそうです。

なんとこちら、購入すると8%に精米されたお米の見本が付いてくるそう。なかなかそれを見る機会も、ましてや手に入れる機会なんて滅多にないですから、レアです!

No.2 楯野川 純米大吟醸 極限 / 楯の川酒造

楯の川酒造さんの『楯野川 純米大吟醸 極限』というお酒も、同じく精米歩合が8%です。

楯の川酒造さんには精米歩合18%の『十八』『一雫入魂』なんてものもあり、とにかく磨いて磨いてお酒から雑味を逃していくことが得意なんですね。

「今までにない精米歩合8%を実現することにより、香り ・ 繊細さ ・ 膨らみ ・ 余韻 全てを兼ね揃えた最高の日本酒を造ってみたい」そんな思いから造られたお酒だそうです。

No.1 伯楽星 超純米大吟醸 Unite311 Super7 / 新澤酒造店

こちらが、私が見つけた中では最も精米歩合が低いお酒の『伯楽星 超純米大吟醸 Unite311 Super7』です。

名前から推測できるかもしれませんが、こちらは3.11のあの地震の後、全壊してしまった伯楽星の当時の蔵に全国49の蔵から手伝いに訪れた51名の蔵人とともに作り上げられた唯一無二のお酒。当時500本限定で製造された上で、お世話になって人に無償で贈られたのだとか。

胸が熱くなるストーリーがZAKZAKに掲載されているので、詳しくはそちらをご覧ください。

正確には今はもう飲むことのできないお酒ですが、他に7%以下のものは見つかりませんでしたので、ひとまずのところこちらをNo.1 の精米歩合としたいと思います。飲んでみたかったな。

参考:
精米歩合9%!姫路田中酒造場「亀甲神韻」 [日本酒] All About
亀の尾 – Wikipedia
おっかぁ~の「食ネタ一直線」!!: 楽しかった阿部酒店忘年会で、話題の「あの酒」にもご対面!
宮城県の新澤醸造店が造る日本酒の芸術品「残響」の魅力 | NOMOOO(ノモー)
来福 純米大吟醸 超精米 8% 究極の精米歩合 | 菊池酒店
酒造好適米「ひたち錦」:茨城県オリジナル品種 – 茨城県農業総合センター
【美酒アナウンサー日記】『Unite 311 super7』ってナニ? – 芸能 – ZAKZAK
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