海外在住者の悩み。それは、現地での日本酒販売価格が高いこと。
・・・違うか。それは、海外在住なのに日本酒を好きになってしまった、僕みたいな奴限定の悩みでしたね(笑)
こんな悩みを持つ僕みたいな奴が他にどれだけいるかわかりませんが、そういう人が共通して考えるのが、日本への一時帰国中に日本酒をたくさん買って、在住国に持ち帰り、現地でじっくり楽しもうということじゃないでしょうか。
まあ、必ずしも僕みたいな奴でなくとも、日本から海外へ日本酒をお土産として持って行ったり、海外から日本にワインを持ち帰ったりということは、割とあることだと思います。
最も大きな不安・・・それは、ボトルが割れないかどうか!
先日日本に一時帰国した際に、僕は往路復路ともに、個人利用として日本酒を携帯しました。
日本で飲めない北米の地酒を持って帰ることができたり、バンクーバーには売っていない日本のお酒をバンクーバーで楽しむことができたりするので、確かにそのメリットは大きいのですが、持ち運ぶ際に不安もありました。
最も大きな不安は、今、液体を手荷物として持ち込めないので、預け入れしたお酒が割れないかな?ということでした。多分、初めて日本酒を飛行機で持ち運ぶ際には、みなさん似たような不安を抱かれることだろうと思います。
なのでこのページでは、僕が体験した範囲での日本酒持ち運びTIPS「梱包編」をまとめていきたいと思います。
割れないボトルの梱包法
カナダから日本への渡航時に6本(免税の範囲内)の日本酒を、日本からカナダへの渡航時に12本(免税量を超えたため、税関にて申請)の日本酒を携帯しました。
合計20本近いボトルを持ち運んだわけですが、1本も割ることなく持ち運ぶことができました。
そんな僕が今回試した梱包方法は、次の3つです。
1. ダンボールを切り貼りしてお酒をきつく詰め込み、タオルでくるむ
この方法は、バンクーバーの地酒蔵YK3さんで杜氏をされている春日井さんに教えていただきました。というか、僕が直接YK3さんの蔵に日本酒『YU』を買いに行った際に、事情を知った春日井さんが、仕込みでお忙しいのにもかかわらず親切にもその場で梱包ダンボールを作ってくださいました(感涙)
どんな方法かというと、ダンボールをボトルのサイズギリギリにカットし、ボトル同士が動いてぶつかったりして割るのを防ぐという方法です(なんと梱包したダンボールの写真を撮り忘れたため、上の写真は本ページの下部に貼った動画からのキャプチャです。この、左手に手にしているダンボールの中に、2本の375mlボトルがパンパンに詰められています)
実際の荷詰めの際は、このダンボールの梱包自体が預け入れ荷物の中で動かないように、周りにタオルなどを詰めておきました。
今回ご紹介する中で最もシンプルでお金もかからない方法ですが、確かに割れることなく持ち運ぶことができました!
とっても良い方法です。しかし難点があるとすれば、ダンボールをボトル丁度のサイズにカットしていくというのが、素人にはやや難しいということだと思います。春日井さんを含め、蔵のお忙しい方に梱包をお願いするわけにはいかない(すべきでない)
そこで、もっともっと誰でもできる方法はないかと考え、別の方法も試してみました。
2. 100均アイテムでアタッシュケース風のものを作る
他の方法としてまずひとつ目が、100均アイテムを組み合わせてお酒専用のアタッシュケース風なケースを作るやり方です。
基本的な考え方は、荷物の中でお酒が動かないようにするということで、そこはダンボールのやり方と同じです。ただしこの方法は、180mlとか300mlくらいまでの小さなボトルに適していると思います。
材料
- ちょうどいい大きさのケース
- シンプルなスポンジ
手順
- お酒がちょうど入るくらいの大きさのプラスチックケースを探す。100均で「工具入れ」とか「DVDケース」みたいな感じで販売されているものが、ちょうどいい感じの大きさだと思います
- 食器洗い用のシンプルなスポンジを2つ、薄長くなる方向に半分にカットする(薄いスポンジが4つできる)
- 薄いスポンジを底に2枚、天井に2枚ずつ敷き詰める
- お酒をスポンジの上に置く
#diy #日本酒 梱包プラケースの作り方!
この後アップする記事で使用予定〜 pic.twitter.com/ydT7U3Ofo2— Umasake (@umasake_top) 2016年3月28日
これでボックスを閉じ、そのままスーツケースに入れることで、小さいボトルを割らずに携帯することができました。
3. ワインボトル梱包用の緩衝材を使う
日本からカナダに来るときには、720mlの四合瓶も1本持ってきました。こちらは100均のケースには入らないサイズ。
どうしたかというと、Amazonで購入したワインボトル用の緩衝材を使いました。
業者用のもので、僕が買った時は12枚入って1700円くらいでした(今はもっと安くなってるみたい)。日本のAmazonだけでなく、アメリカやカナダのAmazonもひと通り見た中で、最もお手頃価格でゲットできそうなものでした。
さすがに、割れやすいボトルを持ち運ぶ専用のグッズだけあって、その安心感は抜群でした。空気でボトルの周り全てを包み込むので、どうぶつかっても割れそうにありません(保証はしません)
難点は、空気を入れる事が大変困難だった点。Amazonの業者さんは空気入れを同梱してくれましたが、それが不良品で使い物にならなかったため、最終的には口で空気を入れました。
その際、空気を入れるべき場所についての説明が商品に含まれておらず、散々迷ったので、簡単な動画を作りました。
今度は #日本酒 ボトル梱包材の膨らませ方でーす。これとてもコスパの良い商品だったけど、はじめ使い方がわからなくて苦労したので。 pic.twitter.com/p8pEu63L1Y
— Umasake (@umasake_top) 2016年3月29日
空気を入れる場所さえわかれば、あとは口で空気を入れるのも(僕にとっては)簡単でしたが、肺活量がないと口での空気入れはきついと思います。
もしかしたら同梱ポンプが使えないかもしれないので、早めに購入して一度試してみるか、ご自身でポンプだけ100均などで購入されることをお勧めします(子供用プールに空気を入れる商品などで代用できると思います)
一度空気を入れて膨らませてからも結構持つ(空気を入れてから1年半経った今でも、パックは膨らんだままです)ので、早めに試しておくのがいいでしょう。
まとめ
以上が、僕がカナダと日本を往復する際に行った日本酒ボトルの梱包です。
ちなみに、カナダから日本に運ぶ際には、それぞれ包んだお酒をそれ専用のダンボール箱に詰め込み、Fragile(フラジャイル=割れ物)のシールを空港で貼ってもらって送りました。
カナダから日本に帰国した際の、お酒ボックス開封動画! pic.twitter.com/rSNhtnNpg4
— Umasake (@umasake_top) 2016年3月28日
こちらが日本でダンボールからお酒を取り出した時の早回し映像です。
また、日本からカナダへの帰国時には、上の画像のようにスーツケースにそのまま詰め込みました。その際一応、外側になる部分にはタオルを敷きました。
あくまで僕の場合には、ボトルを割ることなく持ち運ぶことに成功しましたが、輸送中の扱われ方によって、またはボトルやスーツケースの強度によっても結果は変わってくるかもしれませんので、その点は自己責任でお願いします!