みなさん、「和らぎ水」って聞いたことがありますか?

和らぎ水とは、洋風に言えばチェイサーのことで、日本酒と一緒に飲むお水のことを特別に「和らぎ水」と呼んでいます。昔から、お酒を飲むときにはお水を一緒に飲む、というスタイルがあったのです。

和らぎ水を飲む4つのメリット

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ではなぜ、日本酒と一緒にお水を飲むのでしょうか?

そこには4つのメリットがあります。

メリット1:ゆっくり酔える

まず、和らぎ水を飲むことによって、酔いのスピードを遅くすることができます。

日本酒一合と日清カップヌードルは、〇〇が同じ!あなたが日本酒一合について知るべき6つのこと!』でご説明した通り、日本酒1合(180㎖)の中にはアルコールが22g程度含まれているとされます。

和らぎ水を飲むことで、体内のアルコール濃度を薄めることができますよね。飲んだ水分180㎖に対して22gだったところを、例えば350㎖に対して22gにしたら、濃度が薄くなったことになります。

その結果、酔いがまわる速度は緩くなり、より長くお酒を楽しむことができるようになるのです!

これがひとつ目のメリット。

メリット2:ゆっくり飲める

お酒の間にお水を飲むことで、ゆっくり飲めるようになります。

ひとくちお酒を飲んではひとくちお水を飲み、そしてまたおちょこを手にするんです。そうすると当たり前ですが飲むのに2倍の時間がかかります。

お酒が強い人は自分のペースでたくさん飲めばいいかもしれませんが、お酒が弱い人は、周りの人と一緒にガンガン飲んでいるとすぐ自分だけ酔ってしまうじゃないですか(僕が経験者です苦笑)

お水を挟みながらゆっくり飲むと、体内のアルコール濃度だけでなく、飲むのにかかる時間的に考えても、より長くお酒の席を楽しむことができます!

メリット3:頭痛を回避することができる(かもしれない)

和らぎ水を飲むと、飲酒中の頭痛を回避することができる(かもしれない)んです。

お酒を飲むときに、頭痛がすることってありますよね。二日酔いではなく、飲んでいる間にくる頭痛です。

『ミナカラ』という医療関連の専門ウェブサイトによると、あれはお酒が体内の水分を様々な形で奪って脱水症状を引き起こしていることが原因なのだそう。

アルコールには利尿作用があるからトイレに行く回数も増えますし、発汗によっても水分が奪われます。目に見えないところでは、アルコールを分解するためにも水分が使われています。

この脱水症状によって、脳も水分が足りない状態になってしまうので、頭痛がするのだそうです。

また、体から水分が減ることで血液がドロドロになります。血液がドロドロでも脳には血液を運ばなくてはならないので、そのために広げられた脳の血管が周囲の神経を刺激し、頭痛を引き起こすのだそうです。

こういったメカニズムで、頭痛の元凶となっている脱水症状を回避するために、和らぎ水は効果的なんですね。

メリット4:口の中のリフレッシュ

和らぎ水を飲むことで口の中がリフレッシュされ、次の料理やお酒を飲む際にその味をストレートに楽しめるようになります。

これは、洋酒におけるチェイサーも同じで、テイスティングをする際などにお水を含みながら味を見極める方もいるんだそうです。

特にウィスキーのような強いお酒だと舌への刺激も強いので、お水などを挟むことで舌の感覚を取り戻す効果があるそうです。

どのくらい和らぎ水を飲めばいいの?

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最後に、どのくらい和らぎ水を飲むべきか、その適量についてご紹介します。

大手ウェブメディアの『エキサイトニュース』では、京都の伏見酒造組合に取材した上で、「(お酒を)2〜3合にたいして、300ミリから500ミリの水」を、お酒と交互に飲むのが良いとしています。

日本酒は2合で360㎖、3合で540㎖なので、だいたい飲んだ量と同じくらいの量のお水を飲むのがいいとざっくり覚えておくと良さそうです!

ひと口呑んで、ひと口飲んで・・・。これが体にも味覚にも良い飲酒と言えそうです!

特に僕みたいにそんなにお酒が強くない方には、ぜひ実践してみていただきたいです。

お酒は、楽しく自分のペースで飲むのが一番です!

参考:
基本にして奥義、和らぎ水のすすめ – SAKETIMES
お酒飲むと頭が痛い・・アルコールが原因の脱水症状かも?飲酒と頭痛の関係とは?|ミナカラ
基本にして奥義、和らぎ水のすすめ – SAKETIMES
【用語】チェイサー – ウィスキーログ
日本酒を飲むときは、お供に冷たい“アレ”を – Excite Bit コネタ(1/2)