忘年会2016 カニ

料理酒と日本酒の違いを、私は最近まで知りませんでした。というか、興味を持って調べたことがなかったんですね。

でも、法律で「お酒を酒屋さんでしか売ってはいけない」と定められているカナダのバンクーバーに来た時、スーパーに行って日本の料理酒が売られているのを見た時に「あれ?料理酒はよくて日本酒はダメなの?何が違うの??」と混乱しました。

このページを見ていただいている方はきっと、その時の私と同じような疑問を持たれている方だと思います。ここでは、料理酒と日本酒の違いについて、なるべくわかりやすくご説明します!

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料理酒と日本酒の違い

料理酒は飲んでも問題ないのでしょうか?

答えは「別に飲んでもいいけど、基本的には美味しくないし、場合によっては体に良くない」です。

というのも、料理酒と日本酒には(その種類にもよりますが)次のような違いがあります。

  1. 料理酒には塩が加えられている場合がある
  2. 料理酒には水アメ等の甘味料が加えられている場合がある
  3. 料理酒に使われる原材料のお米は、飲用の日本酒と比べて磨きが足りない場合がある
  4. 料理酒はアルコールが抑えられている場合がある

このうち1と2は、主に料理の味を整えるために加えられています。しかしそれだけが理由ではなくて、塩や甘味料を加えることで飲用できないようにし、酒税法上の日本酒の領域外の商品として販売できるようにするという裏事情もあるのです。つまり安くてこれらのものが加えられている料理酒は、飲めないようにされているからこそ料理酒として存在できるのです。

また3は、飲用のお酒としては磨きが足りないお酒も、料理用としてはその方がかえっていい場合があるのです。というのも、お米を磨けば磨くほど、出来上がるお酒は雑味のない味わいになりますが、雑味がなくなると料理に複雑な味を加えることができなくなってしまいます。料理の場合、雑味そのものがパンチになる場合もあるのです(お米を”磨く”ことについてもっと知りたい方は『日本酒の作り方!全11工程でお米からお酒までを逆再生!』をごらんください)

4は、1と2の裏事情と同じで、料理酒たるためにアルコールを抑えるという方法です。また、近年では宗教的にお酒を飲めない方々のために作られるアルコールなしの料理酒というものもあります。

以上のような違いが料理酒と日本酒の間にあり、それらの違いが料理酒を料理酒としているため、料理酒は基本的に飲まないほうが良い、という結論になるのです。

料理酒と日本酒、料理にはどちらを使うべきか?

一方で「料理には料理酒を使わなければならない」というわけでは決してありません。高くてもよければ、普通の日本酒を使うのも良いでしょう。

ただし、日本酒を選ぶ際はあまり高級なものではない”方が”良いと考えられます。

先ほど挙げた4つの”違い”のうちの3で触れたように、例えば吟醸酒や大吟醸酒のように、生産の過程でお米をたくさん削ってしまったお酒は、飲むお酒としては雑味のない上品な味になりますが、料理用としてはお米に含まれていたはずの旨味まで削り取りられているのです。そういうわけで、日本酒を料理に使う場合には、安い普通酒が良いでしょう。

なお、女性用掲示板『ガールズちゃんねる』では、料理用に日本酒を使う方の多くが「紙パック用の日本酒を使っています」と言っていました。料理に使う料理酒以外の選択肢のうち、最も値段と味のバランスが良い選択肢なのかもしれません!

今、流行のコンセプト料理酒

ところで、最近ではいろんなコンセプトの料理酒も登場しているようです。

例えばサンフーズの『純米料理酒』は、その名の通り純米(お米と米こうじ)と塩だけで作られた添加アルコールや添加物の加わっていない料理酒として人気です(「純米酒」の定義についてきになる方は『吟醸酒とは?純米酒とは?ややこしい”特定名称酒”を徹底解説!』をごらんください)

また、食塩を使っていないことをウリにしている、宝酒造の『料理のための清酒』のような商品もあります。こちらは原材料にお米と米こうじ、醸造アルコールのみを使用していて、特に塩分を気にされる方にとって重宝する商品ですね。

こうしてみると、料理酒も奥が深いですね。

ここで説明したのは、あくまで基本的な料理酒と日本酒の違いについてです。結局はどの選択肢が舌や身体に合うかが大事ですので、いろいろ試すしかないなあと思いました!

参考:
日本酒と料理酒の違いは?代用しても大丈夫? | 波乗り好奇心
料理酒使ってますか? | ガールズちゃんねる – Girls Channel –

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