春に差し掛かり、バンクーバーも賑やかになってきました。サクラが咲いているし、晴れる日もちょこちょこ増えてきました。イベント事も沢山開催されるようになり、これから数ヶ月間はみんなが開放的になる楽しい季節です!

そんな季節の訪れを、日本酒とともに少し変わったコンセプトでお祝いしようというイベントが、先週末に僕達(『うまさけ』運営チームが運営しているJapanese Sake Loversというグループ)が開催した『サラリーマン&ウーマン日本酒パーティ2017』でした。

この記事では、一体これがどんなイベントだったのかについてご紹介していきます!

要素盛り盛り!日本酒 + サラリーマン + 花見 + 寿司食べ放題!

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見出しのとおりですが、今回のイベントは要素盛りだくさんで開催してみました。日本酒がメインテーマであることには違いありませんが、イベント全体のテーマをサラリーマンやサラリーウーマンによるお花見と設定し、更にお店のご協力によって、寿司食べ放題を目玉に追加していただきました。

そのお寿司というのも、こちらにありがちなチープなお寿司ではなく、クオリティの高い美味しい美味しいお寿司です。このお寿司、そしてその他の様々な料理と場所の提供でご協力くださったのが、バンクーバーの日本食レストランB-Binさんです。

Oak street沿いにあるお店で、日本から観光にいらっしゃる方が行くところではありませんが、バンデューセン植物園の方なので、バンクーバー在住の方で植物園にいかれた方は是非!これまでに何度か打ち合わせ等でお店に行き、その都度色々とお食事をいただきましたが、どの料理も非常に美味しかったのでおすすめです。

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今回、お寿司を含めて提供されたフードは次のとおりです。

  • お吸いとろ(シューター)
  • 当日引き当てた白身さかなのカルパッチョ仕立て
  • 魚の煮付け・季節の野菜の炊き合わせ
  • 唐揚げ
  • 手前.握り/巻き
  • デザート
  • あらだし:当日提供するお魚のアラ出汁とお酒を少し加えた〆の汁物

正直僕はイベント当日、とにかくバタついていて、本当に少しずつしか頂けていないのですが、それが惜しく感じるほどひとつひとつが美味しかったです。お吸いとろのシューターなんて初めて頂いたのですが、すり下ろしたとろろとツナにいくらが上品に乗っていて、一気に口に含むと、いくらのプチプチ感と塩辛さの後に魚の出汁が味わい深く残り、とても幸せな気持ちでした。

まあ、なんだかんだで唐揚げが人気を博していたのには苦笑いですが(笑)わっぱわかりやすいのが良いんでしょうね、こっちの方には。

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お酒は今回4種類を提供しました。

Yu 純米生貯蔵

Yu Junmai Namachozo

Yu 純米生貯蔵は、バンクーバーの酒蔵YK3さんの日本酒です。

このお酒の良いところは、まず含んだ瞬間の爽やかさ。そしてクリーンな飲みくちの後に来るクリスピーな引っ掛かりです。この引っ掛かりによって、料理がものすごく引き立つお酒だと、僕は思っています。カリフォルニアのお米を使い、苦労してこだわって造られているお酒なので、バンクーバーにいらした方には一度試してみていただきたいお酒です。

なお、こちらのお酒はYK3さんからスポンサーをしていただきました。YK3さんは、バンクーバーで約10年間お酒を造られていらっしゃる酒蔵さんです。以前、少し詳しくした記事もあるので、そちらもご覧ください。

風よ水よ人よ 純米

Kazeyo Mizuyo Hitoyo Junmai

金沢の日本酒蔵、福光屋さんが作る『風よ水よ人よ』は、バンクーバーではThat’s Life Gourmetさんがインポートされています。

このお酒は、その名前からイメージできるように、水のような飲み心地であることが特徴です。口に含んだ瞬間から水のように感じ、口の中でも更に水のように感じますが、喉を通る瞬間にお酒特有の鼻に抜ける香りを感じて「なるほど、お酒だこれ」と感じます(100%僕個人の感想です)飲みやすいお酒なので、お酒を飲みなれていないカナダの方にも評判が良いお酒でした。

こちらのお酒はインポーターのThat’s Life Gourmetさんからスポンサーをしていただきました。That’s Life Gourmetさんは、カナダで日本酒のインポートとワインのインポートをされていらっしゃいます。こちらで次々にイベントを開催されていて、同じイベントを開催する者として尊敬します!

出羽桜 出羽の里 純米酒

Dewazakura Dewanosato Junmai

ご存知、山形の出羽桜酒造さんが作る銘酒『出羽桜』の出羽の里 純米酒です。出羽の里という酒米で作られたお酒だからこんな名前がついています。純米酒ながらここちよい香りがあり、含むと甘さを感じ、2口目、3口目と飲む毎に奥行きも感じる、味わい深いお酒です。

日本では人気があって有名な出羽桜ですが、実はバンクーバーではつい最近飲めるようになりました!インポーターさんで、これまでにも度々僕達の活動を支えてくださっているAXIS Planningさんが、今年に入ってからインポート取り扱いを始められたからです。Happy! なので、バンクーバー在住の方は飲める場所を探して試してみてください。一部、上の画像のsake card右下に記載しています。

なお、こちらもAXIS Planningさんからスポンサーしていただきました。AXIS Planningさんは、バンクーバーで日本酒の輸入を行っていらっしゃる会社さんですが、逆にカナダの木材を日本へと輸出するお仕事もされていらっしゃいます。

鬼ころし

そして京都の齊藤酒造さんが造られている『英勲』シリーズの鬼ころしです。今回はこちらのみ、ノンスポンサードでセレクトさせてもらいました。

鬼ころしといえば、お財布に優しくて敷居の低いお酒というイメージなのですが、英勲さんの鬼ころしは、それに加えてまろやかな感じがしてとても食事にあいますね。以前酒造の斎藤さんにインタビューをさせていただいた時に、「いつまでも飲み続けられるお酒」が好きだとおっしゃっていたことをあらためて思い出します。

参加者の方からいただいた 感想

今回のイベントも前回同様、日本人よりもそうでない方の方がたくさんいらしてくださり、非常に多様性の溢れる会となりました。

イベントの最後に行ったアンケートでは、今回もみなさんに高評価をいただきました。お酒、フード、全てを通して満足して頂けて、とってもありがたいです。

更に、直接参加者の方にインタビューをして嬉しかったのが「これまでにお店に行って飲んでみたお酒と、今日飲んだお酒の違い、今日飲んだお酒の質の高さがよくわかった」と言ってくださったことでした。

実際、イベントの途中で行ったブラインドテイスティングでは、6名中4名がパーフェクトにお酒を言い当ててくださいました。確かに今回揃えた4種類お酒の味は、それぞれにはっきりとした個性があるわかりやすいお酒ではあったのですが、それをしっかり飲み分けて理解してくださったと思うと、とても嬉しいです。

まとめ

以上になります!

今回は結構色々と盛りだくさんにつめまくったので、喜んでいただけるのか、はたまたカオスになるのか心配していましたが、結果的に皆さん楽しんで頂けたようで、良かったです!

ちなみに英語ではありますが、イベントレポートの動画を作りましたので、そちらもご覧ください!