日本酒を贈ると喜ばれそうな人って、大人であればたいてい周りに1人や2人にいると思うんですね。私もすぐに顔が浮かびますし、これまでにも何度か日本酒をプレゼントしたことがあります。

でも、日本酒の知識がない人にとって日本酒って、何から選んで良いのやら、もうよくわからないという感じになると思います。調べればキリがないほど情報があるし、掲示板を見ればやれ「あれがいい」「あれは良くない」と、あちこちの日本酒愛好家が、好みで好き勝手日本酒を批評しています。

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で、結局何を選べば良いのかわからなくなって、贈る相手の名前入り日本酒を買ったりしてしまうのですが、これは正直日本酒好きとしてはあんまり嬉しいものではありません。たとえ味が好みではなくても、中身にこだわって造られた日本酒を送られたほうが何倍も嬉しいものです(私の個人的意見を多分に含みますが・・・)

強いて言えば、普段飲めない高級なお酒を貰ったり、普段買えない一升瓶のお酒を貰ったりすると、ちょっとうれしい気がします。そして予算5000円というのは、良い日本酒を一升瓶で贈るのにピッタリの金額感です。

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ということでここでは、予算5000円で選ぶおすすめ日本酒(一升瓶)を、6種類ご紹介していきます!

獺祭 純米大吟醸 遠心分離 磨き三割九分

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画像は別の種類の獺祭です

まずは『獺祭 純米大吟醸 遠心分離 磨き三割九分』です!

獺祭は今、日本で最も注目度の高い日本酒。ほとんどどの世代であっても、日本酒が好きで獺祭のことを知らない人はいないでしょう。その獺祭の、箱入りの一升瓶がこちらです。

実は今回のラインナップで唯一7000円を超えるので、いきなり予算5000円の縛りを外れることになります。5000円の縛りが重要な方は次のお酒にお移りください。

縛りを超えているのにも関わらずこのお酒を紹介した理由は、次のみっつ!

  • やっぱりここまで有名なお酒なので、無難
  • 精米歩合を示す「三割九分」は、普通の純米大吟醸と比較してもプレミアム感がある
  • 「遠心分離」技術で絞ったお酒に、日本酒好きも興味がある

三割九分というのは精米歩合のことを示します。精米歩合とはつまり、どれだけお米を削ってこのお酒が造られたのかということ。三割九分というのは、お米の表面を67%削っているということです。この割合は通常の純米大吟醸クラスのお酒と比較して、非常に多く削られていると言えます。

また遠心分離というのは、獺祭の絞りの技術です。お酒を絞る時に、普通はなんかしらの圧力をかけて絞り出すところを、このお酒では機械にお酒のもととなるどろどろに発酵したお米を入れ、グルングルン回すことで遠心力でお酒を抽出するんです。

こういった理由で、この商品をオススメします!

梵 特撰純米大吟醸

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画像は別の種類の梵です

お次は『梵 特撰純米大吟醸』です。

梵は私が個人的にすごく好きなお酒。梵を作る加藤吉平商店からは、このお酒の他に政府専用機の正式な機内酒に選ばれているお酒が出ていたり、皇室献上品として指定されているお酒も出ているんです。

そしてこの『特撰純米大吟醸』は、2017年よりフランスではじまった「KURA MASTER」という日本酒のコンテストの純米大吟醸部門にて、金賞を受賞しました。フランスの審査員からも認められたお酒です。

他にも、ロサンゼルス国際ワイン・スピリッツ・コンペティション2016でもゴールドメダルを受賞するなど、様々な国際的なコンテストで受賞歴があります。

『特撰純米大吟醸』の精米歩合は三割八分。先程の獺祭よりもさらに1%多く削ったお酒になります。

いろんな受賞歴のうんちくとともに贈り物にしてあげると、値段以上に貰った満足感が増すのではないでしょうか!

英勲 古都千年 純米大吟醸

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画像は別の種類の古都千年です

もし、この贈り物がなにかお祝いのためのものならば、京都の齊藤酒造が誇る『英勲 古都千年 純米大吟醸』もおすすめです!というのも、原材料の酒米が「祝米(いわいまい)」というお米なんです!

祝米というのは、京都で生産され、京都の酒蔵のみが使うことを許された酒米のこと。齊藤酒造の取締役、斎藤さんに伺ったお話では、本来、祝米で造られるお酒というのは雑味が出やすいものだけど、古都千年ではそうならないよう、味わいや甘さと、雑味とが混ざり合うバランスを見つけて制御しているのだそう。

私の古都千年に対する印象は、本当にスッキリしてて飲みやすい品の良いお酒というものでした。だからこの話を聞いた時はとてもびっくりしました。

「祝」というめでたいお米の名前をうんちくにプレゼントされて、喜ばない人はいないと思います!

出羽桜 雪漫々

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画像は別の種類の出羽桜です

吟醸酒の雄『出羽桜』の、大吟醸『雪漫々』も外せません!

『出羽桜 雪漫々』は、株式会社フルネット発行の『地酒人気銘柄ランキング』の、大吟醸酒部門で第5位にランクインしているお酒です。なめらかですっきりした味わいは、料理にも合うこと間違い無し!

大吟醸酒というのは、精米歩合50%以下(お米を50%以上削っている)で、「吟醸造り」という製法で造られているお酒のこと。最初に出羽桜のことを「吟醸酒の雄」と紹介したとおり、出羽桜はこの吟醸製法で造るお酒にどの蔵より早くこだわりを持って取り組んできた蔵なので、この大吟醸の雪漫々をプレゼントするというのはとても理にかなった贈り物なのです!。

加賀鳶 純米大吟醸 藍

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画像の右端が、加賀鳶の藍です

石川県の酒造、福光屋さんの『加賀鳶 純米大吟醸 藍』も、条件を満たす良いお酒です。

基本的に加賀鳶のお酒はどれもコクと飲みごたえがあって、飲んだ時に「はあ〜落ち着く」って言ってしまうようなお酒という印象なんですけど、この藍も例に漏れずそんなお酒です。だから本当に日本酒が好きな人にもってこいだと思います。

冷やしても常温でもいけるお酒です。品のあるブルーのボトルが、特別感を一層醸し出してくれるでしょう。

非常に旨いお酒だと思います。

伊根満開

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最後は『伊根満開』です。このお酒は、京都の蔵で造られているお酒です。

このお酒の特徴は、何と言ってもその色!赤米というお米を使って作られたお酒なので、お酒の色自体も真っ赤!ここまで強烈な赤色をした日本酒を飲んだ事がある人もなかなかいないかと思うので、それだけでネタになるかと思います。

ネタとか言いましたが、実際このお酒は美味しいです。甘酸っぱい系のお酒で、普通の日本酒とは完全に別物。ロックで飲んでも果実酒の様相で美味しくいけます。なので、送る相手は選ばれると思います(意外と日本酒ではなく甘いお酒が好きな人にあげると、日本酒の新しい魅力が伝わって良いかもしれません)

私自身、このお酒ははじめ人からプレゼントしてもらって飲みました。その時に母とふたりでいただき、私も母も驚いていました。

送る人は選ばなければならないタイプですが、恐らく驚いてもらえるんじゃないかと思います!そういう意味で、おすすめ!

まとめ

5000円で贈る一升瓶日本酒は、以上です!自分なりに、バラエティに富んだ6品をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?ピンとくるものはありましたか?

やっぱりどこまでいっても日本酒選びは難しいと思うので、何を選ぶにしてもその理由付けにこのページの情報を使っていただければ幸いです!

あなたの贈り物が喜んでもらえることを願っています!